Google Cloud Platform(GCP)リソースを Windows のコマンドラインから管理されているお客様は、Cloud Tools for PowerShell をお使いのことでしょう。このツールを使用すれば、オブジェクトのパイプライン処理が可能な PowerShell の強力なスクリプティング環境により、GCP リソースの自動化や操作を行う複雑なスクリプトを効率よく作成できます。


しかしながら、PowerShell は従来、Windows でしか使えませんでした。そのため、多くの Google Compute EngineGoogle Cloud SQL インスタンスをセットアップしてモニタリングする、とても洗練された PowerShell スクリプトがあったとしても、それを Linux で実行したい場合は bash で書き直さなければなりませんでした。


幸いなことに、Microsoft は先ごろ、OS X と Ubuntu に対応する PowerShell のアルファ版をリリースしました。そこで私たち Google は、それをベースに Cloud Tools の .NET Core バージョンを開発しました。これにより、Mac や Linux マシンで動くように Google Cloud PowerShell スクリプトを書き直す必要はなくなりました。


このバージョンを試す手順は次のとおりです。


  1. Google Cloud SDK をインストールして初期化する
  2. PowerShell をインストールする。
  3. クロスプラットフォーム Cloud Tools for PowerShell パッケージをダウンロードして展開する。


そして、Linux または OS X 端末から次のコマンドを実行します。


# Fire up PowerShell.
powershell


# Import the Cloud Tools for PowerShell module on OS X.
PS > Import-Module ~/Downloads/osx.10.11-x64/Google.PowerShell.dll


# List all of the images in a GCS bucket.
Get-GcsObject -Bucket "quoct-photos" | Select Name, Size | Format-Table



Linux 上での GCP PowerShell コマンドレットの実行に興味がおありでしたら、Docker と Kubernetes を使って ASP.NET Core アプリを Linux で実行する方法をまとめた投稿記事もご覧ください。Linux アプリケーションに加えて Windows アプリケーションを実行、管理するための格好の場として、GCP が急成長していることがおわかりいただけると思います。


スクリプティングを存分にご活用ください!


* この投稿は米国時間 11 月 29 日、Software Engineer である Quoc Truong によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。
- Posted by Quoc Truong, Software Engineer