Google Cloud Platform Japan 公式ブログ: Kubernetes の最新版 1.3 が Container Engine で利用可能に

Kubernetes の最新版 1.3 が Container Engine で利用可能に

2016年7月12日火曜日

* この投稿は米国時間 7 月 6 日、Senior Product Manager である David Aronchick によって投稿されたもの（投稿はこちら）の抄訳です。
このたび Kubernetes 1.3 がリリースされました。Google Container Engine（GKE）でも、7 月 11 日の週にはすべてのお客様が利用できるようになります。
オンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせた環境でアプリケーションやデータを運用する企業が増える中、アプリケーションのデプロイにおいてポータビリティと柔軟性がますます求められるようになっています。
最新の Kubernetes 1.3 には、そうした企業からの要望が特に高かった機能の多くが実装されています。たとえば、複数のアベイラビリティゾーンを包含するサービス（オンプレミスシステムもカバーします）、ステートフルアプリケーションのビルトインサポート、クラスタ内のノード数の倍増（最大 2,000）などです。
フルマネージドの Kubernetes サービスである Google Container Engine は、Google Cloud Platform で最も人気の高いサービスの 1 つとなっており、使用量は 90 日ごとに倍増しています。Container Engine を利用すれば、コンテナによるアプリケーションのセットアップ、管理、実行が容易になります。また、このサービスには Google の 99.5 % の SLA が適用されています。
私たちは Container Engine に以下のような改良も加えています。

Google Cloud Identity & Access Management（IAM）のロールが統合され、完全な制御や可視化に基づくクラスタの集中管理が可能です。

ローカル SSD のネイティブサポートと自動プロビジョニングにより、高スループットアプリケーションを迅速かつ容易にデプロイできます。

ノードプールにより、複数ゾーンにわたってさまざまなマシンタイプを実行できるので、アプリケーションに合わせてクラスタをカスタマイズできます。

コンテナベース環境向けの高度なセキュリティおよび管理機能を備えるノード OS イメージの Container-VM Image により、ビジネスクリティカルなアプリケーションをサポートできます。

現在、さまざまな業種の数千ものお客様が Container Engine の導入を進めています。開発者の皆さんからも、「Container Engine のおかげで、迅速かつ安全に要求の変化に対応し、顧客ニーズを満たすことができる」との評価を繰り返し頂いています。
以下は、Cloud Platform の 2 社のお客様からご紹介いただいた最近の導入事例です。

CCP Games は、Kubernetes ワークフローの採用により、EVE Online のトラブルシューティングにかかる工数を年間 300 人時間以上削減し、開発者は創造的な仕事に集中できるようになりました。

Rayark は、Container Engine を利用して最新ゲームの VOEZ をリリースし、日本のアプリストアでランキング首位を獲得しました。詳しくはこちら。

パートナーの統合ソリューションうれしいことに、Container Engine のエコシステムを構成するパートナーは増加の一途をたどっています。そうしたパートナーがここ 3 か月に発表したソリューションには、以下のようなものがあります。

CircleCI は、CI（継続的インテグレーション）パイプラインのエンドポイントとして Container Engine をサポートしました。

Shippable はプラットフォームを刷新し、Shippable クラウドコンソールで Container Engine クラスタ（認証、検出、プロビジョニング、デプロイ）をネイティブにフルサポートしました。

Citrix は、任意の Container Engine 環境に対して構成、デプロイが可能な Netscaler CPX Load Balancer を発表しました。

DataStax は、Container Engine クラスタで（Cloud Deployment Manager を使って）DataStax Enterprise をデプロイするための Solution and Reference Architecture をリリースしました。

前述した機能などを含む Kubernetes 1.3 アップデートは、7 月 11 日の週に Container Engine ユーザーに提供される予定です。
Kubernetes コミュニティに参加したい方は、google-containers メーリングリストに参加するか、Slack チャンネルの kubernetes-users または google-containers にサインアップしてください。
Cloud Platform をまだ試したことがない場合でも、簡単に始められます。こちらから無料トライアルにお申し込みください。
皆さんのご支援に心より感謝いたします！

- Posted by David Aronchick, Senior Product Manager

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