Google Cloud Platform Japan 公式ブログ: 活躍の場が広がる BigQuery : GCP をめぐる最近の動きから

活躍の場が広がる BigQuery : GCP をめぐる最近の動きから

2016年7月11日月曜日

* この投稿は米国時間 6 月 24 日、Google Cloud Platform Blog の Editor である Alex Barrett によって投稿されたもの（投稿はこちら）の抄訳です。
Google Cloud Platform（GCP）を他のクラウドプロバイダーのサービスから際立たせているものはたくさんありますが、その 1 つが Google BigQuery です。このマネージドデータウェアハウスサービスは、なじみ深い SQL ライクなインターフェースを通じて、ペタバイトスケールのデータセットに対するクエリの実行を可能にします。
私たち Google は 5 月、BigQuery と Google Drive および Google Sheets の統合を発表しました。Google Drive はオンラインのファイルストレージ、Google Sheets はスプレッドシートアプリケーションです。Google のデベロッパーアドボケートである Felipe Hoffa がここで述べているように、この統合は BigQuery と Google Data Analytics Studio の既存の統合の上に成り立っています。
また、私たちは BigQuery の面白く興味深い使い方にもスポットを当ててきました。たとえば、需要予測や、2016 年米大統領選における選挙献金の可視化などに取り組みました。

今では広範なクラウドコミュニティも、BigQuery の使い勝手や実力に気づきつつあるようです。BigQuery を GCP 以外のワークロードやデータセットに適用する方法の開拓も進んでいます。
Dominic Woodman 氏は 6 月、興味深いブログ記事を投稿しました。大量の内部リンクの監査など大規模な SEO プロセスにおいて BigQuery をどのように活用しているか、というのがその内容です。
この記事はオンラインマーケッターだけでなく、多くの方にとって必読です。Microsoft Excel を多用する人なら誰にでも関係する話だからです。
「Excel でうまくいかないときはどうしますか」と Woodman 氏は記しています。「Excel は素晴らしいツールです。だからといって、何でも Excel でこなさなければならないわけではありません」
デジタルコンサルティング会社 Shine Technologies の Gareth Jones 氏も、ある顧客の求めに応じて、分析用の HTTP リクエストログを AWS から BigQuery にエクスポートするようにした事例をブログで報告しています。以下はその抜粋です。
「現在では、Splunk や fluentd、logstash などの優れたサービスを使えば、この作業を行うことができます。しかし、この顧客は BigQuery を使い慣れていて、SQL インターフェースを気に入っており、すでに他のデータセットを BigQuery に保存しています。しかも、この顧客にとっては、BigQuery であれば開発者に頼まなくても独自のレポートを実行できるというメリットがあります（誰しも、開発者に頼まずに済めば、それに越したことはありません。開発者にとってもです）」
この記事は、たとえ皆さんが大量のリクエストログ分析に携わっていなくても、読む価値があります。Jones 氏が報告の一環として、AWS からデータを移動する際の送信料金を大幅に節約するコツを紹介しているからです。
この事例の場合、何も工夫しなければ、送信料金が毎月 350 ドルかかるところでした。送信料金の大幅な節約（この事例では約 70 %）は、複数のクラウドプロバイダーのサービスを利用するすべての人にとって魅力的でしょう。

- Posted by Alex Barrett, Editor, Google Cloud Platform Blog

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