Google Cloud Platform Japan 公式ブログ: HTTP/2 で Google Cloud Platform もより早く

HTTP/2 で Google Cloud Platform もより早く

2015年10月22日木曜日

* この投稿は、米国時間 10 月 8 日、Google Cloud Platform Developer Advocate の Mark Mandel と Internet Plumber の Ilya Grigorik によって投稿されたもの（投稿はこちら）の抄訳です。SPDY の試験SDPY はパフォーマンスに関する大きなメリットをもたらすことが実証RFC 7540RFC 7541導入するクライアントの急増 Google Cloud Platform での HTTP/2

アプリケーションでは HTTPS を使用する必要があります。HTTP/2 のサポートは、TLS ハンドシェイク時に ALPN から自動的にネゴシエートされます。

セキュアな HTTPS 接続を終了するサーバーは、ALPN と HTTP/2をサポートしている必要があります。いずれかの側で HTTP/2 がサポートされていない場合は、HTTP/1.1 にフォールバックします。

Google Cloud StorageGoogle Cloud Storage Google App EngineGoogle App EngineHTTP/2 を有効にするためにアプリケーションを修正する必要はありません。 Google Compute Engine と Google Container EngineGoogle Compute EngineGoogle Container Engine

仮想インスタンスを直接エクスポーズできます。この場合は TLS トンネルの終了、HTTP/2 のネゴシエーション、HTTP/2 セッションの処理に必要なインフラストラクチャを設定して管理しなければなりません。これについては、HTTP/2 の wiki：オープンソースサーバーのリストをご覧ください。

ネットワークロードバランサーを使って、インバウンド TCP 接続を複数のサーバーのいずれかに分散できます。この場合、仮想インスタンスを直接エクスポーズするときと同様に、サーバーが TLS トンネルを終了し、HTTP/2 をネゴシエートする必要があります。

HTTPS ロードバランサーを使用して、 TLS トンネルの終了と HTTP/2 のネゴシエーションを実行できます。Google App Engine と同様に、ロードバランサーはインバウンドのHTTP/2 ストリームを HTTP/1.1 リクエストに変換し、それをサーバーに転送します。Google Compute Engine や Google Container Engine を使用するアプリケーションでは、これが HTTP/2 を有効にする最も簡単ですばやい方法です。

注：HTTP/2は大々的で重要なアップグレードのため、多くのメリットや最適化の戦略がありますが、今回の投稿とは趣旨が違うため今回はご紹介しません。興味がある場合は、High Performance Browser Networking（ハイパフォーマンスブラウザネットワーキング）（O’Reilly）の無料のチャプター、HTTP/2 と HTTP/2 optimization strategies（HTTP/2 最適化戦略）をご覧ください。 QUIC の近況についてUDP ベースのトランスポートプロトコル接続の 75% にQUIC のゼロラウンドトリップ機能のメリットをもたらせることが、データに示されています。ネットワーク状態が良好でない場合、QUIC では TCP よりも優れた接続が行われ、最も遅い 1% の接続状況でも Google 検索ページの読み込み時間を1秒短縮します。こうしたメリットは、Youtube などの動画サービスでさらに顕著になります。ユーザーからは、QUIC 接続で動画を視聴すると再バッファ時間が 30% 短縮されるとも報告されています。つまり、待ち時間を短縮し、動画の視聴時間を拡大できることになります。
- Google の試験的トランスポート、QUIC のアップデートより抜粋ヒント：Google Chrome 向けの HTTP/2 インジケーターの拡張機能をインストールすると、どのプロトコルがネゴシエートされているのかをすばやく簡単に確認できます。青いボルトは HTTP/2 を、赤いボルトは QUIC を示しています。- Posted by Mark Mandel, Google Cloud Platform Developer Advocate and Ilya Grigorik, Internet Plumber