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Google Cloud

Kubernetes Service Catalog と GCP Service Broker : サービスを見つけてクラウド ネイティブ アプリに接続

2018年5月18日
Google Cloud Japan Team

Kubernetes はクラウド ネイティブ アプリケーションの構築を支援する使いやすいプラットフォームを提供しますが、ネイティブ アプリケーションの一部はストレージやメッセージングなどのクラウド ベース サービスとともに使用する必要があります。ただし、そうしたサービスをセットアップしたり、サービスに Kubernetes から接続したりすることは容易ではなく、専門知識を必要とします。

Google Cloud Platform(GCP)でホストされている Kubernetes クラスタやオンプレミス Kubernetes クラスタから GCP サービスに簡単に接続できるようにするため、Google は新しいサービス フレームワークをリリースしました。このフレームワークは、Kubernetes から利用できる GCP サービスをまとめた Kubernetes Service Catalog と、さまざまな GCP サービスに接続するホステッド サービスである Google Cloud Platform Service Broker から成ります。これらは Kubernetes Catalog SIGOpen Service Broker API に基づいています。

Kubernetes Service Catalog を使い始めるには、既存の Kubernetes クラスタまたは Google Kubernetes Engine クラスタにインストールします。すると、Kubernetes Service Catalog は Service Broker を使用して、Cloud Pub/SubCloud StorageBigQueryCloud SQL などの GCP サービスへのアクセスを提供します。

この設計のおかげで、お客様は使い慣れた環境(kubectl コマンドライン ツールなど)で簡単にサービス インスタンスを作成し、それらに接続できます。2 つのコマンドでサービス インスタンスを作成し、そうしたリソースへのアクセスを提供するセキュリティ ポリシーを設定することが可能です。サービスの作成方法や管理方法を知らなくても、それらをアプリケーションで使用できます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/kubernetes-service-catalog-google-cloud-plat.max-700x700.png

オープンソース API に基づく Kubernetes Service Catalog と Service Broker は、それらの API のエコシステムに属する豊富なサービスへのアクセスをお客様のアプリケーションに提供します。すでに、Cloud Foundry などの環境に対応したブローカが提供されています。

Kubernetes Service Catalog と Service Broker(現時点ではいずれもベータ)を使用することで、労力をかけてサービスの作成方法を習得したり、サービスの実行に必要なインフラストラクチャを気にしたりすることなく、目的の作業で要求されるサービスの運用に集中できます。

Kubernetes Service Catalog は Google Cloud Console UI から利用可能です。今後は、Service Broker を介して利用できる GCP サービスを増やし、お客様のアプリケーションに幅広く提供していきます。

Kubernetes クラスタから GCP サービスを使い始める方法の詳細はドキュメントをご覧ください。

* この投稿は米国時間 4 月 26 日、Product Manager の Chris Crall によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。

- By Chris Crall, Product Manager

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