BigQuery Data Transfer Service を正式リリース
Google Cloud Japan Team
Google は今年 3 月の Cloud Next にて、スケジュールに基づいて SaaS アプリケーションから Google BigQuery へのデータ移動を自動化する Google BigQuery Data Transfer Service を発表しました。このサービスは現在、AdWords、DoubleClick Campaign Manager、DoubleClick for Publishers、YouTube Content および Channel Owner Reports をサポートしています。発表以来、trivago や Zenith などのお客様がこのサービスを利用して、1 行もコードを書くことなく、マーケティング向けのデータ ウェアハウス基盤を構築してきました。
そしてこのたび、BigQuery Data Transfer Service を正式版(GA)としてリリースしました。リリースの一環として、DoubleClick Campaign Manager と DoubleClick for Publishers が正式サポートの対象となっています。BigQuery に取り込まれたデータのクエリをすぐに実行できます。また Cloud Dataprep を使用すると、BigQuery Data Transfer Service によって配信されるデータと併せて分析したい追加データの探索やクリーニング、準備を視覚的に行うことも可能です。
主な新機能
Data Delivery Service Level Agreement(SLA)
BigQuery Data Transfer Service は Data Delivery SLA を提供するようになりました。データを受信してから 24 時間以内に BigQuery に転送し、1 日分の料金は毎月の請求書に記録されます。データは、お客様のチームのレポート ニーズに対応した形で BigQuery に届きますので、ご安心ください。
お客様の管理によるスケジューリング
一部のアプリケーションではデータ転送スケジュールを設定できるようになりました。お客様のレポート チームは、BigQuery へのデータ転送が必要なときに行われるように BigQuery Data Transfer Service を構成できます。同一ロケーション
BigQuery Data Transfer Service は、BigQuery と同じロケーションで稼働するようになりました。この変更に伴い、複数のロケーションにサービスをデプロイしたときの可用性と信頼性が向上します。お客様のコメント
「BigQuery Data Transfer Service は、私たちのデータベースにデータを取り込む際のタイムアウト、データの正確さ、粒度の問題を解消してくれました。正確で非常にきめ細かいデータが、必要なときに常に得られるようになりました。」― Patrick Kool 氏、trivago の マーケティング ソリューション責任者
パートナー エコシステム
BigQuery Data Transfer Service でインポートしたデータは、Tableau、Looker、ZoomData などの主要なビジネス インテリジェンス ツールで可視化できるほか、Google Data Studio でも使用できます。また、SpringML、Pythian、Analytics Pros、Merkle、Deloitte、Sapient Razorfish、CI&T などの Google Cloud サービス パートナーが、BigQuery ベースのマーケティング データ ウェアハウスを活用したビジネスの推進をお手伝いします。
料金
お客様のレポート チームのニーズに応えるべく、シンプルな料金プランを用意しています。BigQuery Data Transfer Service を初めて使用する場合はドキュメントをご覧ください。フィードバックがありましたら、いつでもお寄せください。皆さんが何を作られるのか、私たちは楽しみにしています。
* この投稿は米国時間 11 月 16 日、Google Cloud の Product Manager である Matthew Tai によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。
- By Matthew Tai, Product Manager, Google Cloud